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夜中ンタクロース
〜天使が舞い降りた夜に〜
原作・脚本 福田 哲男

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全員参加のわくわく児童劇シナリオ紹介ページ
  この作品の完全版+解説は、「全員参加の児童劇シナリオ」に掲載されております。

       この劇を演じるみなさんへ

 

あなたは、サンタクロースを信じますか?(私は、はずかしながら信じています。) この物語はサンタクロースはいない!と言っている子どもたちも、もしかしたらサンタクロースの存在を心の どこかで願っていると信じて、書き下ろしました。もちろん主役はいません。

演技や、演奏をしている一人一人が主役です。

どうぞ、演技をしながらこの劇を楽しんでください。

そして、六年間の学校生活のよい思い出を作ってほしいと思います。

平成十年 十月三十日
                         作者より
キャスト(出演順)

 

○ナレーター○神様 ○天使1 ○天使2 ○天使3 ○天使4 ○天使5
○子ども1 ○子ども2 ○子ども3 ○子ども4 ○子ども6 ○子ども7
○子ども8 ○子ども9 ○子ども10
◎ザ・クリスマスバンド ○シンセサイザー1○シンセサイザー2○パーカッション ○パーカッション
                 ○その他(希望があれば)
 
 注:BGM・効果音ザ・クリスマスバンドが演奏します。人数は、せりふの数を割り振って調整可能です。
上演時間は約25分です。背景の印刷のチェックをはずしてプリントアウトして、ご覧ください。

○舞台暗天。BGMスタート
○クリスマスソングの「聖夜」が流れている。ナレーターが登場、物語の紹介をする。


ナレーター

皆さん。こんにちは。これから、ほんのちょっぴり不思議なお話がはじまります。

みなさんは、「サンタクロース」を信じていますか?信じている人も、信じていない人も、

この物語をどうぞゆっくりとごらんください。きっと、あなたの心に何か温かいものが訪

れるはずです。「真夜中のサンタクロース〜天使が舞い降りた夜に〜」はじまりはじまり〜。


第一章 地上に落ちた天使たち

○幕が開く。舞台の中央にはひな壇に乗った神様と弟子の天使たちが立っている。何やら天使たちは

 お説教を聴いている様子。ザ・クリスマスバンドBGMスタート

 

神様まったく、おまえたちは何を考えているんだ!この教科書「たのしい神様」に書いてあるじゃないか。

地上の人間たちの考えていることを、わしにきちんと伝えるのがおまえたちの仕事だろう・・・・

それなのに・・・・・おまえたちは・・・・・(`ヘ´)

そういえば・・・さっき地上から何か・・・拾ってきたようじゃな。

こら、そこの○○!かくさず、見せなさい!

*天使1びっくりして。

天使1 は・・・・はい。神様、こ・・これなんです・・・・つ・・つい、めずらしくって・・

*天使1、おずおずとあるものを差し出す。

神様 いったいなんだこれは?


天使1 ラーメンどんぶり・・・。


神様 ばっかもーん!それのどこがめずらしいんだ!わざわざ地上へラーメンどんぶりを拾いに行って

きたのかぁ!

天使1 ごめんなさーい!

*神様天使2に近づいて。

神様 おまえは、何を拾ってきたのかね?まさか、ラーメンにお湯をつぐヤカンなんていったら、わしは

悲しいぞ・・・・(^^;;;

*身体表現言葉あそび風に

天使1 ちいさな 「あ」
天使3 おおきな 「あ」
天使4 おかしい 「あ」
天使5 あなたの 「あ」
天使2 わたしの 「あ」
天使全員 「あ」ったりー!


天使2 これでございます。神様!

*天使2ニコニコしてヤカンを差し出す。

天使2さすが神様!やはり、神様は何でもお見通しで・・・。わたし尊敬しちゃうなあ(#^.^#)

神様 おまえってやつは・・あきれて・・・ものがいえん。
天使2 そんなにほめていただけるなんて、光栄でーす。

*天使2さっぱり分かってない。

神様 ばっかもーん!!ほめてなんかいない!さては、天使としての仕事をさぼったな!

天使2 ヒエー!
神様 ・・・・こらこら、そこで漫画を読んでる天使さんたち・・・。その漫画も拾ってきたのかね?

*神様。完全にあきれている。

天使345 ( ゚o゚)ハッ・・・・!これはこれは神様。見つかってしまいましたか・・・(^^;;;。

おもしろいんですよこれ、はーはっはは。

*漫画を見てわらいだす。

神様 ((・_・)......ン?どれ?

*漫画を取り上げて

神様 はーっはっはっはっは\(^o^)/

*・・・しかし、ふと我に返って・・・。

神様ばっかもーん!おまえたちは、天使の仕事を何と心得ておる?もう、がまんがならん。

修行のし直しじゃ。教科書を持って、もう一度地上へへ行って勉強して来い!

そりゃーーーー!

天使12345ひゃー!!

*神様、天使たちをひな壇から落とす。天使たちくるくる回りながら退場。

神様 よいかーー!最後のチャンスだ。きちんと天使としての仕事を果たしてこい!

さもなくば、おまえたちはクビだー!(`ヘ´)

*中幕が閉まる。

ナレーター 神様のいかりにふれたいたずらな天使たちは、地上へ落ちていきました。

立派に天使としてのつとめを果たさないと、2度と雲の上には帰れないのです。

つづきを見てみましょう。

 
第二章 クリスマス・イブ

○中幕が開く。ここは、6年教室。明日は楽しみにしていたクリスマス会。子どもたちは クリスマスツリー

の飾りつけに一生懸命である。

 

子ども1 ねえ、○○ちゃん。サンタクロースって本当にいるのかな?
子ども2 いるに決まってるじゃない。朝になると毎年、プレゼントがそっと置いてあるでしょ。

あれは、サンタさんが私たちに気がつかないように、届けてくれるのよ。

子ども3 でもさー。どっからはいるんだよ?うちのえんとつは、細くてサンタさんの体じゃ絶対に入れな

いよ。それに、勝手に人のうちに入ったら、家宅侵入罪で逮捕されちゃうよ。

子ども2 うん・・・まあ、そう言えばそうだけど・・・・(^^;;;そこが、サンタさんのすごいところだよ・・きっと。

子ども4 ○○ちゃん・・・苦しそうだねー。
子ども5 サンタクロースってさ、トナカイにのって空を飛んでくるんだよね。
子ども6 ばっかだなー。トナカイが空をとんだら、地上にトナカイのふんが落ちてきて・・・う〜きったねー!

子ども7 夢がないね。最近の子どもは。
子ども8 自分だって子どもじゃないか。
子ども7 いつまでも、子どもじゃなよーだ。テレビだってよる遅くまで見てるしー。この間なんか、超カッコ

イイ服買ったしー(^^;;;

子ども8 テレビと服ね・・・ヽ(。_゚)ノ ヘッ?
子ども7 それで、おとなになったと思ってるなんて・・・やっぱり子どもだよね・
子ども9 こら。そんなこといってないで、ここ手伝ってよ!
子ども3 (・_・)/ ハーイ!でも、サンタクロースなんて、絶対いないよーだ!
子ども○派 いるもん!
子ども×派 いないよ!
子ども○派 いるってばー!
子ども×派 いないよーだ!
子ども10 もう、やめなよ!明日は、小学校生活最後のクリスマス会なんだから。楽しくやろうよ。d(^-^)ネ!

子ども全員 (^o^)/(^o^)/(^o^)/さんせーい!


*子ども1。そっと片隅でひざまづいて、手を合わせる。

子ども1 神様、お願いです。サンタクロースに一度でいいから合わせてください。

*子ども1真剣に祈る。それを見て、全員がまねをして祈る。

*子どもたち、かざりつけを続ける。その様子を天使たちが見ている。

*舞台の袖で、天使たちがそれを聞いていた・・・。

天使1 おい!聞いたか?
天使2 ちいさな うん。
天使3 おおきな うん。
天使4 あなたの うん。
天使5 わたしの うん。
天使2345 お返事 うん。
天使1 シーッ!大きな声だすなよ。あの子たち、サンタクロースがいるかいないかでもめているらしい。

でも、本当は、全員サンタクロースに合いたいみたいだぞ。

天使5 神様にお願いごとかぁ!

*ハッとしたように顔を見合わせて。


天使1 もしかして?
天使2 もしかして?
天使3 もしかして?
天使4 もしかして?
全員 チャーンス\(^o^)/・・・・シーッ!(^^;;;
天使3 サンタクロースさんに、電話して、このことを伝えよう!
天使4 あの子どもたちをサンタクロースさんに合わせたら(#^.^#)子どもたちきっと喜ぶね。
天使5 それに「それはよいことをした!」って
天使1 神様が誉めてくれるかもしれないぞ。
天使2 OK!それじゃ電話かけてみるね。

*天使2携帯電話をとりだして

天使3 いつの間に携帯電話を・・・?
天使2 あ・・・これ?・・・・・ひろったの!ピッポッパッポッピー。

もしもし、サンタクロースさんのお宅ですか?

天使の○○です。はいはい、どうもお世話になっています。実はですねー。

これこれしかじかというわけで、どうしてもおいでいただきたいと・・・

はいはい・・・そうですか・・・・・・はあ。はあ。はい、分かりました。

失礼しまーす。ブチッ。

天使1345 どうだった?サンタクロースさん。来てくれるって?
天使2 *ニコニコわらって。

ダメだって!

*他の天使たちずっこける。

天使3 でも、合わせてやりたいよなー。神様にお願いしてるってことは、ぼくたち(わたしたち)

天使の力も必要としていることだもん。

天使全員 そうだ。そうだ。その通りー!!(^o^)/(^o^)/(^o^)/(^o^)/
天使3 シーッ!そこで相談。

*天使たちヒソヒソ話を始める。終わって。

天使全員 おーッ!!

*元気に退場する。子どもたちは飾り付けを続けている。

*しばらくして、天井から、飾り付けをする子どもたちの上に、一通の手紙が落ちてくる。

子ども8 あれ・・・?
子ども2 なにかふってきた・・・?*子どもたち、手紙の落ちたところへ集まる。
子ども3 手紙だよこれ。なになに・・・?え〜〜〜〜っ!!( ゜_゜;)
子ども4 ○○ちゃん!どうしたの?
子ども5 きったない字(^^;;;!
子ども6 どれどれ、かして・・・・。なになに。

メリークリスマス!

わたしはサンタクロースです。みなさんのおいのりのこえが、わたしのところにまでとどき

ました。わたしも、ぜひみなさんにおあいしたいおもいます。こんやの12じに、このきょうしつで

おあいいたしましょう。サンタクロースより・・・・・だって!

全部ひらがな・・・・(^^;;;

全員 ほんとかよー!
子ども78 12時に来るんだって?
子ども9 うっそー!きっと、だれかのいたずらだよね。
子ども10 もう、純真な子どもの心をもてあそぶなんて。
子ども1 こどもだなあ!だれだか知らないけど・・・。
子ども2 この字は・・・・おまえだ!
子ども3 ちがうよ!ちがうってば(゚ロ゚)
子ども4 さあ、できたよー!飾り付け完了。あしたは、いよいよクリスマス会だね。
全員 オーッ!
子ども全員 *口々に、さよならを言って帰る。*天使たち舞台そででその様子を見て。


天使1 ちいさな おや?
天使2 おおきな おや?
天使3 あなたの おや?
天使4天使5 わたしの おや?みんなで
天使全員 おや〜?(^^;;;

○天使たち、クビをかしげながら退場する。舞台暗天
○ナレーター登場
ナレーター

天使たちは何を考えたのでしょう。だんだん、夜がふけてきました。まも

なく、天使たちの手紙に書いてあった時間。夜の12時です。 こんな遅く

に子どもたちはやってくるのでしょうか?・・・・・あ、だれかきます。

みなさん・・・・・静かに見ていてくださいね。

 

第3章 クリスマスプレゼント!

○舞台そでから、サンタクロースとトナカイに変装した天使たちが鈴の音とともに登場する。

天使5 どう?サンタクロースさんに見える?
天使4 うん。じょうでき!でも・・・
天使1234 なんで、ぼくたち(わたしたち)トナカイなんだよー(`ヘ´) フンダ!!!
天使5 じゃんけんで決まったんじゃないか!
天使1234 ブーブーブーブー!
天使5 シーッ!
天使1 ほ〜らみろ。だれもいないじゃないか!
天使2 だいたい、こんな作戦がうまくいくほど、最近の子どもはウブじゃないぜ!
天使3 それじゃ「奥の手」を使うしかないね!
天使4 そうだ。「奥の手」があったね。魔法の言葉で、子どもたちを呼び寄せよう。

*天使全員輪になって呪文を唱え始める。

天にまします。我らが父よ、我らに力をあたえたまえ。キューピッドパワー!

メークアーップ!子どもたちよ、集まれー!

*効果音がなる。子どもたち、夢遊病者のように眠ったまま歩いてくる。

*子どもたち、我に返って・・・びっくりしてあたりを見渡す。

子ども1 なにー?これ?学校の教室じゃない!
子ども2 え〜?いったいどうしたわけだい?
子ども3 みんな。どうしたの?こんな時間に?
子ども4 あっ!○○ちゃんもきたんだね。へんだなー?
子ども5 あしたはクリスマス会だからと思ってはやく寝たんだけど。
子ども6 みんな〜。放課後に見た手紙に書いてあった「12時」まで10秒前だ!

子ども全員 9・8・7・6・5・4・3・2・1・0

*柱時計の音がなる。

*どこからともなく鈴の音が聞こえる。(ザ・クリスマスバンド)

子ども7 ( ゚o゚)ハッこの音は、もしかして・・・。
子ども全員 (゚ロ゚)サンタクロースだぁ!!

*天使たちサンタクロースとトナカイに変装して登場!

子ども全員 サンタクロースだぁ!サンタクロースだぁ!!\(^o^)/

*子どもたち抱き合って喜ぶ。

*ザ・クリスマスバンド演奏「あわてんぼうのサンタクロース」

*子どもたち楽しそうにおどりながら歌う。

*歌終わって

天使5 メリークリスマス!

*なぜかトナカイも手を振っている。天使たち、鈴の音にあわせて歩き回る。

子ども全員 メリークリスマス!
天使5 How do you do? Kids!
子ども8 英語だ・・・サンタクロースは英語を話すんだ!
子ども9 キャー感激ー!わたしたちサンタクロースに合っているのね。
子ども10 夢じゃないかな?つねってみて。
子ども9 いいよ。ギューッ!
子ども10 イタタタタタッ!夢じゃない!あの手紙のことは、本当だったんだ。

*動いていた天使たち、いったん止まって。

天使5 よい子のみんなにだけ、私は見えるんだよ。
子ども1 そうだったのか。大人になったら見えないんだね。
天使1 イヤイヤ、大人になっても純粋な心を持っている人は
天使2 見えるのだー!
子ども1 あれ?・・・今、トナカイがしゃべらなかった?
天使5 気のせいだー!
子ども2 あれ、今度は日本語になってる・・・。
天使12 気にするなー!・・・(^^;;;

*再び天使たち楽しそうにステージを動き回っている。

子ども4 サンタクロースは、本当にいたんだね。よかったー!
子ども3 ね、言ったとおりだろう!サンタは本当にいるんだ。
子ども5 あれ?○○ちゃん。飾り付けしているときにいないって言ったのだーれ?
子ども3 うっ!・・・・でも、本当はサンタクロースって、本当にいたらいいな、と思ってたんだ。

子ども6 うれしいな。こんな真夜中にサンタクロースにあえるなんて。
天使3 子どもたち喜んでくれたぞ。
天使4 うん。これで、サンタクロースがいるって分かってくれたかもね?
天使2 ボチボチ引き上げようか?
天使1 そうだね。ばれないうちに・・・。

*天使たち、引き上げようとして。

天使5 それでは、皆さんごきげんよう!また、来年のクリスマスにあいましょう。

*天使たち、手をふって帰ろうとする。

子ども7 あ〜!ちょっと待って!プレゼントはくれないのサンタさーん!
天使5 へっ?
子ども7 クリスマスプレゼントだよー!

*天使たちの動き、ピタリととまる。

子ども89 そうか!サンタクロースさんにあえたけど(*顔を見合わせて)何か足らないと思ってた。

プレゼントだ!

子ども全員 プレゼントちょうだい。クリスマスプレゼントー!!


天使1 ちいさな へっ!
天使2 おおきな へっ!
天使3 あなたの へっ!
天使4 わたしの へっ!
天使5 ありゃりゃのへっ!
天使たち ヽ(^。^)ノアリャアリャの へっ・・・・(小声で⇒)しまった。忘れてた。
子どもたち プレゼント!プレゼント!プレゼント!(シュプレヒコールが始まる)

天使5 おぉおぉ子どもたちよ、忘れていた!プレゼントか。プレゼントは・・・。

その・・・・うんとぉ・・・えぇと・・・。

子どもたち プレゼントー!プレゼントー!

*子どもたちと天使たち、リズムにのせておどりだす。(リズム=ザ・クリスマスバンド)

天使たち 困ったな!困ったな!
子どもたち プレゼントー!プレゼントー!
天使たち 困ったな!困ったな!
子どもたち なぜ困る?なぜ困る?
天使たち 忘れてた!忘れてた!
子どもたち え〜〜〜っ!!!

*みんなの動きがピタリと止まり、沈黙の時間がある。

子ども1 本当にサンタクロース、ご一行さま・・・・だよね?
子ども2 でも、かんじんなクリスマスプレゼントを忘れていたなんて・・・。
子ども3 もしかして?ニセモノのサンタさん?
子ども4 まさかー?
天使たち まさかー!

*またリズムにのせて。
子どもたち プレゼント!プレゼント!*また歌い出す。
天使たち ありません!ありません!*また躍り出す。
子どもたち うそでしょう!うそでしょう!
天使たち ほんとです!ほんとです!

*動きが止まり、子どもたち天使たちをのぞきこむ。

子ども5 ちいさな え?
子ども6 おおきな え?
子ども7 おかしな え?
子ども8 あなたの え?
子ども9 わたしの え?
子ども10 まさかの え?
子どもたち え〜〜〜〜〜〜っ!?

*天使たち「エッサッサ(=日体大の応援)」につなげる。

天使たち ・・・さっさ!!えっさっさ!

*天使たち、思わずエッサッサをやってしまうが、はっと我に返って

子どもたち クリスマスプレゼントは・・・・・・・・・?
天使たち *天使たちあとずさりをする。
子ども1 さては、ニセモノのサンタさんたちだな〜・・・!
子ども2 こんな時間に人を呼び出しておいて・・・・。
子ども3 どうなの?ニセモノ?
天使5 本物・・・・(^^;;;・・・・で〜す。
子ども4 それじゃ。
子ども5 クリスマスプレゼントをちょうだい! 

*天使たちあとずさりをするが・・・・子どもたち天使たちを取り囲む。

追い詰められて・・・・・天を仰ぎ手を合わせる。

天使たち 神様〜!お助けください。私たちは、子どもたちに喜んでもらおうとしただけです。

神様〜!

*パッと暗天になる。タイミングよく、神様のテーマ(バッハ)

*神様、ひな段の上へ、おごそかに登場。

 
第4章 ほんとうのプレゼント

*子どもたち、びっくりして神様に注目する。神様ゆっくり話し出す。(ワイヤレスマイク使用)

神様 天使たちよ!
天使たち ヒエ〜ッ。
天使1 神様。ご・・・・ごめんなさいm(_ _)m m(_ _)mm(_ _)mm(_ _)mm(_ _)m

私たちは、子どもたちにサンタクロースが本当にいることを知らせようと思って・・・

天使2 サンタクロースさんに携帯で電話していらしてもらおうと思ったのですが。
天使3 忙しくて、こられないということだったので・・・・・変わりに、私たちが

サンタクロースさんになって・・・・

天使4 よろこんでもらおうとしたんですけど・・・・プレゼントを忘れてしまいました。

神様 全部、雲の上から見ていたぞ。天使たちよ・・・・・・
天使たち ヒエーッ・・・!!

*天使たち、しかられると思って、頭をおさえる。

神様 よくやった。天使たちよ。

*神様ニコニコして天使たちをほめる。

*神様にほめられて、天使たち、顔を見合わせる。

天使5 神様がほめてくださっている。
天使4 ほんとだ・・・・ニコニコしていらっしゃる。

神様 天使たちよ。おまえたちは、子どもたちに「喜びや夢」を与えようとした。なんと、

すばらしいことではないか。

子ども5 でもー。クリスマスプレゼントをもらってないよー。

*神様、子どもたちの方をむいて。

神様 子どもたちよ。サンタクロースは、クリスマスプレゼントを運ぶだけの人ではない。

人々に「喜びや夢」を運ぶ希望の使者なのだ。そして、人々に届けられた喜びや夢こそが、

本当のクリスマスプレゼントなのだ。だから・・・・サンタクロースは、本当にいるんだよ。

さあ、おうちへ帰って、ゆっくりおやすみ。

サンタクロースから、プレゼントが届いているかもしれないぞ。

天使たち。それ!子どもたちを家にもどしなさい。

天使たち ハイッ!「天にまします。我らが父よ」

神様 ここにおる!・・・・(^^;;;


天使たち 「我らに力をあたえたまえ。キューピッドパワー!メークアーップ!子どもたちよ、

家に帰れー!」

*音楽とともに、子どもたち、再び夢遊病者のように退場する。

神様 さあ、天使たちよ。私たちも雲の上へ帰るとしよう。
天使1 ハイッ!神様。
天使2 今日は、本当によい勉強になりました。
天使3 神様、雲の上に着きましたら。わたしたちからの、ささやかなクリスマスプレゼントを

お受け取りください。ねえ、みんな!

神様 はっはっはっはっは。クリスマスプレゼントか。それで、プレゼントはなんだい?

天使全員 ラーメンどんぶりでございます。
神様天使たち はーっはっはっはっはっはっは!

*鈴の音が聞こえる。神様と天使たち、遠くを飛んでいるサンタクロースに手を振る。

*音楽とともに幕がゆっくりさがる。

*ラストの音楽はCDに切り替える。

*再び幕があがり、カーテンコール。全員がならんでいる。

*ナレーター、マイクを持って中央へ登場。

ナレーター ありがとうございました。サンタクロースは、本当にいたのですね。

それも、私たちの心の中に。これで、私たち6年生の学芸会は、すべて終了します。

児童のみなさん。そして、お母様方。そして、先生方6年間の応援、

本当にありがとうございました!

出演者全員ありがとうございました。

*幕がしまる。全員で、客席に手をふる。

 

終わり
 
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