湯西川周辺記録1

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平家伝説を追って

 
 日光市湯西川地区と川俣地区は栃木県における平家伝説の双璧とも言えます。このページは2006年の夏に、川俣地区を訪れた日の記録です。

 川俣湖です。川俣ダムを建設したときにできた人工の湖ですが、自然湖のような景観を見せています。
訪れたのは夏ですが、四季折々の美しさがありそうです。また、異なる季節に足を運びたいと感じさせてくれる風景でした。
川俣湖(2006.7.30)


 川俣湖にかかる川俣大橋です。
 この橋を渡り、いよいよ伝説の地へと進みます。
 ちなみに川俣は、栃木県・福島県・新潟県・群馬県の4つの県境に近い鬼怒川最上流の地です。そして有名な温泉地でもあります。温泉地は道沿いに南から川俣温泉・女夫淵温泉、そして奥鬼怒温泉郷へと続きます。

 夏休みの平日でしたが交通量は少なく、50ccの愛車も気持ちよく走ることができました。


 今回の目的地平家塚(へいけづか)の入口です。
この矢印の指す方向へ山に刻まれた階段を上りました。
川俣の平家伝承は、壇ノ浦の戦い後、平藤房(たいらのふじふさ)を大将とする落人の一団がこの地に逃げてきたというものです。


 川俣の景勝地の一つに瀬戸合峡(今回は写真に納められませんでした)があり、その上流に平家杉があります。また、平家武者が石に化したという伝説のある「平家化石まあっと」と呼ばれる石もあるそうです。次の機会に訪れてみようと思います。


 余談ですが・・川俣温泉そのものは平藤房三代目にあたる平藤四郎が発見したと伝えられています。

 これが平家塚です。
この塚に平家の落人たちが刀や鎧を埋めたとされています。

地元には「見れば目がくさる。」「さわれば手がくさる」という伝承が残っているそうです。昔、この塚を掘り起こそうとした者が雷のたたりにあったとも言われています。

 確かに古墳のような小山は土を盛り上げて作られています。説明書きの右側に小さな祠があって、雰囲気をいっそう盛り上げています。まさに、歴史ミステリーの世界を感じました。




      川俣地区の地図はこちら

 ちなみに今回の取材に力を発揮したリトルカブです。
林道はおろか、道なき道でもへっちゃら、トコトコ走法が頼もしく、近辺の散策に重宝しています。
もどる          2006.7.30撮影